JAIST社会人コース特別選抜合格にあたり
北陸先端科学技術大学院大学合格していた。
面接直後の所感も以下の記事に残していて、手応えとしては普段の仕事から自分の至らなさに気付かされるレベルで色々とフィードバックを受けて正直全然手応えはなかった。この歳で改めて体系的に勉強する機会をいただけて全ての人に感謝しているし、数ヶ月とはいえ頑張ってきて良かったと思う。
自分のこと
もしかしたら検索経由などでこの記事にたどり着く人もいるかもしれないので筆者について少しだけ書いておく。
振り返り
きっかけに至るまで
転職してから1週間の9割くらいは手を動かしていて、前職で要件定義の期間が長く手を動かさない時間が多かったことも相まってか手を動かしてものづくりをする楽しさをエンジニアキャリアの中で一番感じていた。そして30歳になったこともあり生涯現役で手を動かすにはどうすれば良いかを真剣に考えることが増えていた。
きっかけ
Androidエンジニアをやっている人なら知っていると思うが、Androidテスト全書の著者の1人の白山さんがjaistに入学したことやgfxさんがfastlyに転職してキャリアチェンジした話題をtwitterで見かけて、自分の想像を超えてキャリアには選択肢があり年齢やスキルを理由にして自分で自分の可能性を狭めるのはもったいないと思い具体的に自分のキャリアについて考え始めた
生涯現役でいるための方法は大学院に行く以外にも当然あるしAndroidエンジニアとしてまだやれることはいくらでもあるものの、10年後20年後にアプリケーションレイヤーでAndroidエンジニアとして手を動かしているイメージはなく、もう少しレイヤーを下げた技術に専門性を持ち、CS修士号というわかりやすい指標だけでなく、その領域で修士(あるいは博士)で論文を書いた経験を持つことは将来役に立つだろうという思いから大学院を選択した。
研究領域
面接でも一番比重を重く聞かれた内容、変わる可能性もあるがFPGA周りの研究をしたいと思っている。
研究内容の選択軸としては2点で将来キャリアチェンジしようと考えたとき職種として需要が存在しておりなおかつ専門性が必要で職業として参入障壁が高いこと、少なからずこれまでの自分のキャリアが生きるものということ。
前者についてはIoT文脈でエッジ需要が増すと考えたこと、後者については学部で電気電子を専攻していたことと社会人になってソフトウェアをやっていること、この2点からFPGAというものに関心を持ち詳しく調べたところFPGAをソフトウェア的に利用する余地がありそうだということで研究領域に選んだ。
今後のこと
社会人として
矛盾しているようだが少なくとも今はAndroidエンジニアが楽しいし可能であればこの仕事を将来的もやっていきたいと考えている。まだまだ知らないことも多くより習熟したいしアウトプットも増やしたい。あくまでも主軸はこちらだという気持ちだ。今までよりも仕事の質をあげて良い学習をしたい。
大学院生として
FPGAの研究となると職種的には組み込みソフトウェアエンジニアになるんだが、ソフトウェアエンジニアとしてのキャリアに役立つ研究内容に寄せられるのであれば寄せたいと思っている。この点塩梅が難しくてソフトウェアエンジニアとして、また組み込みエンジニアとしてどちらでも生涯現役でいられるように選択肢を残す方法を今は模索している。少なくともこのタイミングで組み込みエンジニアとしてのキャリアにリソースを全振りすることはできないし研究内容も現職とシナジーがゼロでないものを選びたい。
現段階の目標としては以下のような感じ。
- MUST
CSの修士号を取得すること
- BETTER
修了時点で学会へ論文を提出し博士後期課程進学が決まっていること。またエンジニアとして生涯現役のための手段が定まっていること。
書いてみるとまだ曖昧な部分が多く、生涯現役
このために何が必要かもっと洗練させる必要があると感じる。ただ将来を考えるきっかけとして大学院入試は良いものだし、入学後も普段得られない刺激によって自分の考え方を洗練させるきっかけが得られると期待している。
ひとまず入学して大学院の勉強に全力で取り組んで様々な示唆を得たい。